衣料シェアサービス、「美の経済」の拡大を促進

衣料シェアサービス、「美の経済」の拡大を促進。

タグ:衣料シェアサービス

発信時間:2018-06-21 16:51:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 レンタル料金を支払えば100万点の衣料品を共有できる「クラウドクローゼット」。サイズと好みを入力すれば、システムがスマートにコーディネートしてくれる。スマホをタップすれば、来週の服と組み合わせが送られてくる。移動や住宅に続き、ファッションもシェアリングエコノミーのブームに乗っている。コストを削減し需要を豊富にする衣料シェアが、都市部の会社員と学生の間で流行している。研究によると、衣料シェアはファッション業界の新たなルートを切り開き、1兆元規模の市場を形成する。


 ドアを開き宅配員から袋を受け取り、毎日の衣料品を揃える。これは北京市の会社員、張楠さんの一週間の始まりだ。投資業界で生きる彼女にとって、体裁を整えるためにも、また仕事のためにも服装に気を使わなければならない。「有名ブランドの衣料品も、一部の人に好まれるデザインもある。月ベースで好きなように借りることができ、自分で洗う必要もないのだから、利用するしかない」彼女は3カ月で「クラウドクローゼット」を楽しめるようになった。


 張さんは多くの利用者の一人に過ぎない。衣料シェアサービスの多くが、会員に月ベースで無制限の交換を行っており、郵送とクリーニングを無料にしている。手頃な価格で種類も豊富で場所を取らないといったメリットにより、都市部の若い女性の間で流行している。わずか数年で「女神派」「衣二三」など多くのアプリが登場し、「衣二三」だけでも1000万人以上のユーザー数、100万点以上の衣料品を持つ。


 衣料品のレンタルは新しくない。このレンタルをライフスタイルに変え新たな市場を切り拓くためには、「レンタル」の革新が必要だ。


 まずは位置づけだ。衣二三の創業者である劉梦媛氏は、初めての創業は結婚式やビジネスなどの高級・贅沢品レンタルに的を絞っていたという。ところが利用シーンが限られすぎるため、鳴かず飛ばずの経営が続いた。その後彼女は、都市部女性が毎日のコーディネートに悩んでいることに気づいた。「女性のクローゼットは常に服が足りないと言われるが、衣料シェアはこの悩みを解消する」


 重要なのはサービスで、まずは衛生と品質だ。ほぼすべての衣料シェアサービスがクリーニングを無料化している。多くのサービスが専門の業者と協力し、クリーニングとメンテナンスを行っている。


 物流も体験の良し悪しを左右する。衣料シェアサービスはビッグデータとスマート管理システムを通じ、人気商品の調達を拡大する一方で、商品の出入庫時間を事前に推測・計画し、倉庫保管と物流のアップグレードに力を入れている。


 中国服装協会の陳大鵬常務副会長は「衣料シェアの利用者の多くが20代の会社員で、習慣がつき市場が拡大するに伴い、より多くの人に受け入れられるようになるだろう」と予想した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月21日

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