泉州シルクロード文化芸術展覧館
明•德化窯白釉観音坐像
「海上シルクロード」を語る際に、泉州は避けては通れない都市だ。「海上シルクロード」の出発点である泉州には、豊富な歴史・文化資源がある。陶磁器や器具を満載した商船が威風堂々と港を離れ、海外及び中東諸国・地域と貿易を行い、輝かしい文明を世界に届けた。泉州海外交通史博物館では、量天尺、七星針、指南魚、羅針盤など、古代の航海の必需品を目にすることができる。長期的な海洋活動により、泉州は卓越した航海者を輩出した。彼らは「順風相送」「牽星過洋」を理解し、季節風、天文現象、羅針盤の利用に熟練していた。先進的な造船・航海技術は、中国と海外の文化・芸術の交流の道を切り開いた。
西晋「太康五年」銘墓磚、南朝•青釉燭台、唐•青釉五盅盤など、博物館内の収蔵品からは、悠久な歴史文明の香りが立ち昇る。泉州海外交通史博物館の王立明氏によると、同館は展覧や展示の他にも、一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線国のシルクロード文化とも頻繁に交流している。海外で展覧やシンポジウムなどの形式を通じ交流を展開し、多くの成果を手にしており、一帯一路の建設に向けプラスの影響を生んでいる。
泉州シルクロード文化芸術展覧館は、海上シルクロード沿線国・地域の文化交流を積極的に推進する場であり、市民と来館者に無料で開放されている。ここでは商や周の青銅器、歴代の磁器を目にすることができる。館内にいると、古代シルクロード文化の海に漂っている気分になれる。
賀毅行館長によると、同館は設立されてから32種のイベントを催している。海上シルクロード文化の対外交流をテーマとし、開放的・包括的・協力的な文化芸術の場を構築する。海上シルクロードの出発点としての文化的優位性を発揮し、海上シルクロード沿線国・地域の文化交流活動を積極的に推進する。