中国で、24日の中小零細企業向け融資と債務の株式化を狙った預金準備率引き下げの発表に続き、中国人民銀行(中央銀行)などが25日に共同で「中小・零細企業向け金融サービスの深化に関する意見」を発表した。小企業と農業を支える借換と再割引の限度額を計1500億元増やし、中小企業向け借換金利を0.5ポイント引き下げるなどの措置が打ち出された。
具体的にみると、今回の「意見」は、金融政策、監督管理審査、内部管理、財政・税務インセンティブ、環境最適化などの措置を打ち出し、金融機関へ中小・零細企業に対する金融支援の強化を促すもの。中小零細企業の融資難と融資コスト高を緩和することで企業コストを下げ、経済モデル転換・高度化と新旧のエネルギー転換の促進を図る。
一、金融政策の支援度を拡大し、金融機関に与信500万元以下の中小零細企業向け貸出を促す。
二、財政・税務政策インセンティブを拡大し、金融機関の中小零細企業支援の積極性を高める。
三、貸出コストと貸出投入のモニタリング審査を強化し、企業コストを大幅に引き下げる。