中国観光研究院が発表した「中国入境観光発展年度レポート2018」によると、中国の入境観光市場において、特に外国人の入境観光が成長回復の新たな流れと全体回復の新たな段階に入り、「一帯一路」沿線国の貢献度が上っている。
中国観光研究院国際所副研究員の李創新氏はレポート発表時、2017年の中国入境観光市場の規模と消費がいずれも安定的に伸び、成長回復の新たな流れと全体回復の新たな段階に入ったと説明。2017年に中国が受け入れた入境観光客は延べ1億3948万2400人に前年比で0.80%増え、過去最高を記録した。
入境観光客の構造をみると、中国香港、中国澳門、中国台湾からの観光客が依然として主力となり、「一帯一路」周辺国の貢献度が上がった。2017年、中国香港、中国澳門、中国台湾は入境観光市場シェアの79.07%に達した。外国からの観光客構造がわずかに調整され、外国人入国観光客のうちトップ10は、ミャンマー、ベトナム、韓国、日本、ロシア、米国、モンゴル、マレーシア、フィリピン、インドとなった。全体的に、入境観光客の構造は合理化に向かい、「一帯一路」沿線国の入境観光市場に占める貢献度が持続的に上がっている。
市場の需要面で、入境観光客の主な旅行目的は、遊覧観光とレジャー・リゾートとなり、入国観光サービスには依然として不足部分がある。