レポートは、中国入境観光発展の5大トレンドを紹介した。一、入境観光が着実に回復の流れに入つつあるが、基盤を一層固める必要がある。二、入境観光が依然として外的・内的な問題と試練を抱えている。三、過去の団体ツアーを受け入れる閉鎖型から、多様な開放型が中国入境観光発展の主流になった。四、入境観光発展において、より便利な観光サービスと良好な旅行体験の重要性が増した。五、2018年の入境観光は引き続き着実に成長する見込み。
これについて中国観光研究院院長の戴斌氏は、中国入境観光市場が回復成長の新たな段階に入りつつあるなか、政府当局の改革深化による原動力と、放管服(行政のスリム化と権限委譲、監督管理能力の強化と権限委譲との両立、行政サービスの最適化)による誘導を通じ、ビザ、通関、土産、クロスボーダー決済において入境観光客へより実務的な利便性を提供し、観光サービス貿易に含まれる個人流動、クロスボーダーサービス・ビジネスが拡大することを望むと説明した。
また、観光広告機関がプラットフォーム建設、広告方式、人材教育の改革・イノベーションを通じ、国際化、市場化、専門化を進めるほか、旅行業者と資源サプライヤーが販売チャネル、外国語対応環境、価格、サービス、安全面を工夫し、専業能力とサービス水準を継続的に向上させてほしいとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月2日