上半期は中国の工業活動関連指標も比較的好調に推移した。製造業PMI(購買担当者景気指数)は全体として景気拡張傾向が続き、6月は51.5と23カ月連続で好不況の分かれ目となる50を上回った。工業用電力使用量も比較的速いペースで増加が続き、1-5月は前年同期比7.7%増加と、伸び率は1.4ポイント加速した。
第2四半期に工信部が全国の工業企業を対象に実施したアンケート調査によると、生産経営状況が良好な企業の割合は50.9%と、第1四半期と前年同期からそれぞれ2.1ポイントと4.9ポイント拡大した。新規受注量が増加した企業の割合は28.5%と、第1四半期と前年同期からそれぞれ0.7ポイントと9ポイント拡大した。企業設備生産能力総合利用率は75.6%で、第1四半期より0.6ポイント上昇した。
構造調整が積極的に進められ、先進製造業の発展が加速した。
「2015-17年の期間中、中国のハイテク製造業付加価値の伸びはその年の工業付加価値の伸びをそれぞれ4.1、4.8、6.8ポイントずつ上回り、今年の1-5月は5.1ポイント上回った」。黄群慧・所長は、「同数値はやや変動するものの、中国のハイテク製造業の成長率が工業全体の伸びを4-5ポイント上回る状況が当たり前のようになった」と指摘。このほか、ハイテク製造業企業が一定規模以上の工業企業に占める比率は2010年は8.9%だったが、今年1-5月は12.9%に上昇した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月9日