一方的な貿易戦争、世界経済・貿易秩序を直接破壊
米国は一方的に対外貿易戦争を発動し、頑迷に保護主義を貫いている。正常な国際貿易に衝撃を及ぼすばかりか、貿易の弱い者いじめは世界に害をもたらし、世界の経済・貿易秩序を直接破壊する。現在の世界貿易体制の、戦後の世界経済への貢献については周知の通りだ。世界貿易は世界経済の急成長を促し、国連ミレニアム開発目標は史上初の絶対的な貧困減少を実現した。米国はかつて国際貿易ルールの主な「設計者」であったが、現在はおおっぴらな「破壊者」になっている。市場経済の基礎である契約の精神にもとるばかりか、世界の開放的な貿易体制を破壊しようとしている。
関連データによると、世界最大の経済大国である米国は2009−17年に渡り、他国に害をもたらす保護貿易措置を1394件打ち出した。トランプ大統領の就任後、2017年だけでも143件(世界の合計は691件)に達した。米国による保護主義、「米国ファースト」の態度は、世界貿易構造に大きな影響を及ぼした。報道によると、米国政府は世界貿易機関(WTO)を通さず輸入品の関税を引き上げる権限を、議会から大統領に付与させる法案を作成中だ。WTOのアゼベド事務局長は、世界の多国間貿易体制が破壊された場合、世界経済の成長率は2.4ポイント低下し、世界貿易の60%が失われると表明した。