中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司(中投公司)は9日、取締役会で承認された「2017年度報告」を発表した。同社が年度報告を発表するのは10回目。
同社副董事長兼総経理の屠光紹氏は「2017年は当社にとって深い意義を持つ一年だった。当社は2017年に創業10周年を迎えた。世界経済の動力が強化され、国際金融市場の回復が続くなか、当社は積極的に対応を検討し、チャンスをつかみ、各種投資管理活動を慎重に展開し、喜ばしい成果を手にした。合格点の『10年の答案』を出すことができた」と表明した。
同報告によると、同社の2017年の域外投資純利益率は米ドル換算で17.59%にのぼり、過去最高となった。同社の2017年12月31までの域外投資年平均純利益率は5.94%で、10年投資業績査定目標を上回った。同社の資産総額は9414億ドル以上、国有資本年平均増価率は14.51%で、税引前利益を累計1兆元超上納している。国の財政力を拡大し、経済・社会の発展に貢献した。域外投資先を見ると、公開市場株式が43.6%、固定収益が15.9%、代替資産が39.3%、現金商品が1.2%を占めている。