米国はこの数カ月に渡り各国に「貿易戦争」を発動し、全世界を敵に回そうとしているようだ。うち中米関係は紆余曲折を経ており、摩擦が絶えず激化している。米国からの数々の批判、中米及び世界の正常な経済・貿易の秩序を損ねるやり方に対して、中国の「外交代表団」は火力全開で対応している。各種ルートを通じ、米国の一国主義・保護主義政策を一斉批判している。
国務委員兼外交部長の王毅氏:保護主義は他者に扉を閉ざし、自分の道を塞ぐ
王氏は5月21日、G20ブエノスアイレス外相会合の第1段階会議に出席した際に、「多国間主義とグローバルガバナンス」という議題について発言した。「歴史は正反の両面から、多国間主義の堅持、グローバルガバナンスの改善、利益共同体の構築が時代の流れ、各国の共通の利益に合致することを証明している。我々は協力とウィンウィンを目標に、新型国際関係を構築しなければならない。我々は同じ世界で暮らしており、単独ですべての問題を解消できる者はいない。保護主義を推進すれば、他者に扉を閉ざし、自分の道を塞ぐことになる」王氏は国際社会に対して、相互尊重を踏まえ平等な協議で問題を解消し、率直な対話で紛争を解消するよう呼びかけた。これは国際レベルの民主・法治精神の重要な表れであり、世界の公平・正義の重要な保障でもある。
駐米中国大使の崔天凱氏:人の邪魔せず必死に走るべき
駐米中国大使の崔天凱氏は5月11日、米戦略国際問題研究所が開催したフォーラムにおいて「中米両国の発展の路線には差があるが、現在の国際社会には覇権を争うゼロサムゲームは存在しない。自国の発展の道に専念し、各自が相互補完することが、共に進歩する理想的な競争だ」と述べた。
「スポーツの試合を例としよう。もっと速く走りたければ、後ろを向いて追ってくる人がいるかを見るべきではない。誰かが接近していると感じれば、より速く走るよう促されるだろう。これこそが公平な競争の中身だ。我々は背後の人を振り向き、他者に障害物を設置するのではなく、各自必死に走るべきだ」