(三)米国側は中国側の報復措置には国際法の根拠がないと批判しているが、これは米国側が国際法の何の根拠もなく一方的に貿易戦争を仕掛けたからだ。米国側は2017年8月、中国側と国際社会の反対を顧みず、中国に対して一方的に米通商法301条に基づく調査を実施した。米国は2018年4月にいわゆる301調査報告書を作り出し、意見を求めず91%の反対の声のなか、7月6日に総額340億ドルの中国製品に25%の関税を上乗せした。米国は11日にさらに増長し、総額2000億ドルの中国製品に追加関税を発動するというリストを発表した。米通商法301条に基づく調査は国内法を見ても大統領の議会に対する行政声明に背き、かつ国際法を見ても1988年のEUによるWTOへの米国提訴後の米国側の約束にも背いている。米国の追加関税はWTOの最恵国待遇の基本原則と関税制約の義務に公然と違反する、典型的な一国主義、保護貿易主義、貿易上のいじめであり、国際法の基本精神と原則を公然と蹂躙している。
(四)中国側は報復措置を講じることを余儀なくされているが、これは国益と世界の利益を守るための必然的な選択であり、完全に正当・合理・合法だ。米国側が繰り返した貿易戦争の脅迫について、中国政府は何度も「貿易戦争を望まないが、これを恐れず、必要であればやむなく応じる」という原則的な立場を何度も表明してきた。中国側は先制攻撃しないが、米国側が先に貿易戦争をしかけた状況のもと、対等の報復措置を講じることを余儀なくされた。中国側がこうするのは、完全に国の尊厳と国民の利益を守り、自由貿易の原則と多国間貿易体制を守り、世界各国の共通の利益を守るためだ。中国政府は米国の一国主義的行為についてWTOに提訴している。中国政府は米国が一方的な行動で引き起こした緊急事態に対して、相応する二国間・多国間対策を講じることを余儀なくされているが、これは完全に国際法の基本精神と原則に合致する。