中国とEUは、互恵・ウインウインによる実務協力を推進する。経済・貿易協力は中国・EU関係の安定装置だ。中国は、改革開放を断固として進めて市場参入を拡大し、ビジネス環境を改善することで、中国とEUの経済・貿易協力に大きなチャンスをもたらした。中国とEUは「一帯一路」構想と欧州発展戦略の連動を図り、中国・EU投資協定交渉などの重要な経済・貿易アジェンダを進めていく。また、中国・EUの実務協力成果の整理と、将来的な協力の方向性検討を進め、新たな協力の成長ポイントと目玉を確立することに努める。
中国とEUは終始、多国間主義を維持する姿勢を示してきた。安定と責任を担う2つの大きな力として、多国間主義の維持をめぐる広範なコンセンサスを持ち、共通の利益もある。双方はいずれも、自国中心主義と保護貿易主義を否定し、世界貿易機関(WTO)を中心とする規則にもとづく多国間貿易メカニズムを共同で維持し、経済グローバル化をより開放、包括、普遍的恩恵、均衡、互恵の方向へと発展させ、時代の変化に対応して多国間貿易メカニズムを改革し、グローバル経済ガバナンス体系を整備する方針だ。