アダムスさんは数年前から、この流れを感じ取っていた。アジア系の取引先を頼りに人脈を作り、その後自ら中国各地の貿易展示会に参加し、徐々に安定的な販売・物流体制を整えていった。現在は中国に20社の取引先を持ち、毎年さらに多くの中国の業者が商談に訪れている。
アダムスさんは事業規模の拡大に力を入れた。中国市場にまだ、発展の潜在力が残されていると確信していたからだ。しかし最近の中米経済・貿易摩擦のエスカレートは、彼の計画を打ち砕いた。米国が中国製品に追加関税を導入し、中国は報復措置を余儀なくされた。米国のロブスターは中国市場で競争力を落とした。
上述したロブスター業者協会の会長は「カナダのロブスターの方が中国で歓迎されている。この不利な環境で彼らと競争すれば、より苦しい戦いが強いられる。これは失望すべきことだ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月23日