博物館ビジネス 故宮の17年グッズ売上高は10億元突破

博物館ビジネス 故宮の17年グッズ売上高は10億元突破。

タグ:グッズ売上高 故宮博物院

発信時間:2018-07-25 14:30:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 通販サイトには故宮博物院に関する店舗が4店ある。入場券を販売する故宮博物院公式フラッグシップショップ、生活用品を販売する故宮博物院グッズフラッグシップショップ、書籍・書画を販売する故宮博物院出版フラッグシップショップ、癒し系路線の故宮淘宝の4店。


 故宮淘宝は人気があり、中でも「ミニ故宮の子猫の置物」が月間取引数1万6000件で、購入者から「本当に可愛い」と好評である。


 厳粛な紫禁城から可愛らしい故宮淘宝への変化は2013年に始まった。当時、台北故宮は大人気の「朕知道了」と書いた紙テープを発売し、北京故宮博物院の単霽翔院長はグッズ市場が巨大であることを認識した。


 単霽翔院長は、「台北故宮は流行トレンドと若者の好みに合わせて各種の面白いグッズを発売できる。それと比べて、北京故宮のグッズは種類、デザイン、マーケティングにまだ大きな差がある」と述べたことがある。


 2013年8月、北京故宮はグッズのアイデアを初めて一般から募集し、「故宮文化を家に持ち帰る」をテーマとしたグッズデザインコンテストを開催した。その後、「奉旨旅行」と書いたスーツケースのネームタグ、「朕就是這様漢子」と書いた扇子など様々な癒し系グッズは、600歳の故宮を若返らせた。


 国家文物局の公式サイトに掲載された文章によると、故宮博物院の王亜民常務副院長は今年の両会期間中に、故宮博物院は公共文化サービスセンター、経営管理所、故宮出版社、故宮文化宣伝会社などを設立し、グッズの企画、デザイン、生産、販売など制作に携わる職員は150人に達したと明かした。


 故宮のグッズシリーズ「妙手回潮」を手がけた吝凱氏は、「デザイナーの間で、故宮は校正に厳しいとされており、売れなければ自分の失敗につながる」と話した。


 ある業界関係者によると、多くのデザインチームは故宮などの博物館がもたらすアクセス数と知名度の向上に目をつけ、無料でデザイン・生産し、商品を博物館のルートで販売し、チームと博物館で収益を分けたいと考えている。

 

 王亜民氏によると、故宮博物院の2017年の自社商品、コラボ商品、ブランド使用を通したグッズの売上高は10億元を超え、グッズの種類は約1万種類だった。


 しかし専門家は、グッズ開発の作業には品種の単一化、同質化、質が保証されない、発展が不均衡、地区・博物館・販売ルートの間の差などの問題も存在し、カルチャー産業とデザイン・販売に長けた人材が不足していると指摘する。多くの博物館に投資がないのは、種類が限定されイノベーションされていないためである。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年7月25日

 

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