国際通貨基金(IMF)は23日、ラテンアメリカの経済予測を更新した。ベネズエラのインフレ率が年末までに100万%に達し、ラテンアメリカ全体の足を引くと予想した。
IMF西半球責任者のアレハンドロ・ワーナー氏は、同日の声明の中で「年末までにベネズエラのインフレ率が100万%に達する見通しだ。その経済状況は1923年のドイツ、2008年頃のジンバブエに似ている」と述べた。
IMFはベネズエラ経済が今年18%縮小し、2桁台の縮小が3年目になると予想した(5月の予測より縮小幅が3ポイント拡大)。ワーナー氏は「縮小の主因は石油生産量の持続的な減少だ。また政府が紙幣の大量発行により資金を調達し、インフレがさらに悪化している」と話した。
OPECのデータによると、原油備蓄量が最大の国であるベネズエラの石油生産量は6月、1日あたり150万バレルという30年ぶりの低い水準となった。