米国による鉄鋼・アルミ製品への関税発動で、コカ・コーラが新たな「被害者」になった。コカ・コーラのジェームス・クインシーCEOは25日、輸送費の高騰と金属の関税により、炭酸飲料の価格を引き上げると表明した。米FOXニュース(電子版)が26日に伝えた。
コカ・コーラの関係者は値上げの詳細なコメントを控えたが、缶飲料の最終的な価格は小売業者が独自に決めると話した。
同氏は「米国市場の値上げは、小売価格で転売する業者に影響を及ぼしている」と補足した。
クインシー氏は、大幅なコスト拡大が値上げの原因の一つとしている。「工場の提携先と共に、炭酸飲料業界の小売価格を引き上げざるを得なくなった。輸送費、金属、鉄鋼・アルミ材、人件費が同時に高騰する珍しい事態だからだ。そのため当社にはコストの圧力があり、これを市場に転嫁せざるを得ない」
米国が中国の金属製品に関税を導入したが、これがコカ・コーラの値上げの重要な原因の一つになっている。クインシー氏は「これはコストを広く引き上げる効果を生み、当社やその他の産業に影響が及ぶ」と話した。
ワシントンのビール工場の責任者は「鉄鋼・アルミ関税により産業全体に3億4770万ドルの損失が生じ、全国的に2万人以上が失業する。このコストは最終的に消費者に転嫁されるだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月27日