米ウィスコンシン州のアメリカニンジン畑
アメリカニンジンは米ウィスコンシン州の重要な農作物だ。米国が中米貿易摩擦を引き起こすと、同州のアメリカニンジンの輸出に大きな影響が生じた。現地のニンジン農家は、貿易戦争を望んでおらず、中国市場を留めたいと話した。
ウィスコンシン州マラソン郡のアメリカニンジン農場は、見渡す限りのアメリカニンジン畑だ。農場は毎年中国への輸出で大きな利益を手にしており、現地で多くの雇用機会を創出している。米国が中米貿易摩擦を引き起こすと、中国は米国からの追加関税に対して報復措置を講じ、アメリカニンジンに15%の追加関税を導入し、従来の7.5%から22.5%に引き上げた。追加関税でコストが上がると、多くの中国の取引先がカナダなどから仕入れるようになった。中国市場が失われるのを目にしながら、現地の多くの農家が懸念を深めている。