全国乗用車市場情報連席会の崔東樹秘書長は、証券日報の記者に対して「中国の新エネ車の輸出は全体的に見て低品質だ。これは主に御捷など非主流の低速EV(電気自動車)が、インドやバングラデシュなどの東南アジア・南アジアの経済が発達していない地域に輸出されているからだ。中国が海外に輸出する新エネ車の価格は平均で1000ドル前後だが、中国が輸入しているのはテスラやレクサスCTのような販売価格が20万元以上の新エネ車だ。双方の平均価格は比べ物にならない」と話した。
中国税関当局のデータによると、新エネ車の輸出入は今年上半期に好調で、輸入台数は前年同期比30%増の3万6500台に達した。輸出は73%増の4万台。崔氏は「今年上半期の新エネ車輸入は主に減税政策の影響を受けた。大半の輸入車は6月に通関手続きを見送った」と述べた。
中国汽車工業協会のデータによると、今年上半期の新エネ車販売台数は前年同期比116.6%増の41万2000台に達した。うち新エネ乗用車は70%増の35万5000台で、EVが63%とその過半数を占めた。またPHVが急成長し、23%を占めた。
中国はすでに3年連続で新エネ車生産・販売台数で世界一を維持していたが、今年上半期も例外ではなかった。中国メーカーの生産・販売が中心の新エネ車は、なぜ輸出が難航しているのだろうか。匿名の自動車業界アナリストは、中国の新エネ車は大きいばかりで強くなく、テスラのような海外新エネ車ブランドと競争できる中国ブランドはほぼ存在しないと指摘した。