ここ数年ずっと投資家の人気を集めてきた米国不動産市場だが、最近になって冷え込みの兆しが出てきた。「第一財経日報」が伝えた。
全米リアルター協会(NAR)が最近発表した2018年度報告書によると、ここ1年間(17年4月~18年3月)には、外国人による米国の不動産購入金額が前年同期比21%減少し、1530億ドル(1ドルは約112.1円)から1210億ドルになった。同期の全米不動産販売量の8%を占め、割合は同2ポイント低下した。
▽中国の買い手が6年連続トップ
米国の不動産市場に投資する外国人投資家のうち、中国、カナダ、英国、インド、メキシコの5ヶ国の買い手が半数を占める。中国は6年連続トップで、米不動産市場に最も多くの投資家を送り込んだ国になった。ここ1年間の中国人による米国の住宅の購入額は304億ドルに上り、同4%減少し、外国人の米国での住宅購入額の約25%を占めた。
2位はカナダで、購入額は105億ドルに上ったが、前年同期に比べて45%減少した。英国は73億ドル、インドは72億ドル、メキシコは42億ドルで後に続いた。
購入戸数でも、中国人は遙かに上を行き、4万400戸で2位のカナダの2万7400戸を大きく引き離すとともに、外国人の購入戸数のうち15%を占めた。
海外不動産仲介プラットフォーム・居外網のデータをみると、年初以来、中国人の米国不動産への興味関心が高まっている。18年6月には、中国人からの米不動産に関する問い合わせ件数が昨年12月に比べて48.1%増加した。