アップルは8月1日、四半期財務報告を発表した。2018年第2四半期の営業収入は17%増、純利益は32%増の115億1900万ドル。iPhone販売台数は4130万台でわずか1%の増加となった。また、5社の調査機関も報告を発表。第2四半期の世界のスマートフォン出荷台数は華為(ファーウェイ)が初めてアップルを上回り、世界2位のスマホメーカーになった。
App Store、iCloud、Apple Musicを含むサービスの営業収入は95億4800万ドルで31%増。同社のクックCEOは電話会議で、アップルと第三者の登録費が3億ドルを超え、アプリ数は3万種に達したと明かした。
財務報告によると、第2四半期のiPhone販売台数は4130万台で前年同期比1%増、営業収入への寄与率は20%増の299億600ドルに達し、アップルの総収入の56.2%を占めた。これをもとに計算すると、第2四半期のiPhone平均価格は724ドルに達する。
調査会社Strategy Analyticsは、世界スマホ市場の成長速度は持続的に低下し、販売増加の潜在力の不足、コモディティ化などの現象が際立つと指摘。
Mac、iPad事業は振るわず、iPadの販売台数は前年同期比で1%増加したが、営業収入は5%減少。Macは販売台数、営業収入ともに減少し、それぞれ13%と5%減少した。
華為スマホ、ローエンドブランドでの成長探る
5社の調査機関の報告によると、2018年第2四半期の世界スマホ出荷台数は華為が初めてアップルを上回り、世界2位のスマホメーカーになった。1位はサムスン。伸び率を見ると、アップルが1%であるのに対し、華為は41%。市場全体では出荷台数は減少している。
調査会社Canalysの賈沫アナリストは、今年1月に米国のプロバイダとの提携は実現しなかったが、華為は過去6カ月で市場戦略を急速に変更し、利益牽引型からローエンド市場での販売増加に切り替え、中でも傘下ブランドの栄耀は華為のローエンド戦略で重要な役割を果たしたとの見解を示した。
Canalysの統計によると、栄耀ブランドが華為のシェアに占める比率は前年同期の24%から36%に拡大し、第2四半期の海外出荷台数は400万台で、比較的小さい基数において前年同期比150%増を実現した。賈沫氏は、栄耀は華為フラッグシップモデルの技術をより低価格の商品に採用し、単独の現地化販売チームを構築したと話す。
また、華為はフラッグシップモデル新商品に人工知能(AI)NPUチップや革新的なトリプルカメラを採用し、P20とP20 Proの最初の四半期の販売台数は前世代を上回り700万台に達し、中でも海外出荷台数は倍増した。
下半期の市場構造について、多くのアナリストはアップルが華為に逆転すると見ている。一方、Canalysのアナリストのベン・スタントン氏は、向こう数四半期、華為の傘下ブランドの栄耀とミドルエンドのNovaシリーズは急成長を維持するとの見解を示す。ある業界アナリストは、「華為が米国の通信プロバイダ市場を開拓できれば、市場シェアは拡大するだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月5日