賃貸市場のニーズ・賃料が大幅上昇 背景に資源不足等

賃貸市場のニーズ・賃料が大幅上昇 背景に資源不足等。

タグ:中国市場

発信時間:2018-08-13 17:09:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽卒業シーズンや不動産市場の硬直的需要が賃貸市場に影響

統計データでは不動産賃貸市場が下降気味の広州でも、かつて不人気だったエリアの物件をめぐって今では争奪戦が繰り広げられ、賃料も上昇している。教育コンサルタント会社・合碩教育諮詢公司の郭毅チーフアナリストは、「卒業シーズンの後押しだけでなく、一線都市の賃料上昇には他の要因もある。不動産購入資格の制限もあれば、支払い能力の限界もあって、大勢の人が賃貸市場で住宅ニーズ(硬直的需要)を満たすようになった。こうして賃貸市場のニーズが大幅に上昇し、賃料が全体として小幅に上昇する局面が出現した」との見方を示す。

統計によれば、一線都市で2017年に大学を卒業した人の初任給は平均5千元、人材募集が多いいくつかの職種のうち、宅配便の配達員の平均月収は6千元前後、運転手と調理師は5千元以下だ。北京のような大都市では、平均賃料が5千元に迫り、ルームシェアや1ルームでも2千~3千元かそれ以上で、新卒者は収入のうち半分以上を家賃に回さねばならず、生活の質(QOL)は著しく低下する。

賃貸と購入がともに奨励される現在の状況の中、各地方は次々に政策を打ち出し、賃貸市場の規範化を進め、住宅の供給、市場の規範、賃料への補助など各方面に目配りする。専門家は、「現在の重点都市の賃貸市場に存在する主な問題は供給不足だ。賃貸住宅用地の供給を増やして、賃貸資源の供給を着実に増やすことが必要だ」と指摘する。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年8月13日


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