KPMG中国とシンガポール華僑銀行の外資2社は13日、それぞれレポートを発表し、現在の外部環境が中国経済に及ぼす影響はコントロール可能との見方で期せずして一致した。
KPMGは、上半期の中国経済が安定し、GDP成長率が前年同期比6.8%に達したと紹介。産業別で、上半期の鉱工業生産は伸びが若干鈍化したが、サービス業の成長率は他部門を上回り、経済成長は主に内需に支えられ、消費は引き続き重要な支柱となり、上半期のGDP成長率を5.3ポイント引き上げ、経済成長の78.5%に貢献したとしている。
KPMG中国チーフエコノミストの康勇氏は、上半期の中国経済について、レバレッジ解消の取り組みが大きな効果を上げ、銀行同士の融資や投資を効果的に抑え、地方政府の起債を一層規範化したが、投資の減速にもつながったと分析。短期的に経済成長が下振れ圧力を受けるが、長期的には地方政務債務の過度の拡張とシステミックな金融リスクを防止するために避けて通れない道になるとの見方を示した。