康勇氏は、中国の内需がすでに経済成長を決定する作用を持っており、外部環境が経済全体に及ぼす影響は依然としてコントロール可能と指摘した。同時に、改革の継続的な推進も中国経済の強靭性と工業生産能力の利用率を高め、ハイテク産業と装備製造業の高い成長率の維持につながり、民間投資の回復と持続的に拡大する消費需要もマクロ経済の安定発展に原動力と支柱を注入したとみている。
シンガポール華僑銀行はレポートで同じく、7月の統計をもとに、中国の実体経済に対する外部環境の一次的な影響は限られると分析した。7月は外需が強かった上、中国が新たな関税と調整政策で内需を振興したことが、輸出入を引き続き大きく増加させたとしている。
外部環境は中国に大きなインフレ圧力をもらたしていない。シンガポール華僑銀行は、中国で7月にCPI上昇が加速したことについて、季節的な要因と比較対象となった数値が低かったことを挙げ、適度なインフレ圧力があるなか、政策の調整と対外開放の拡大が輸入に対する外部環境の影響を軽減するとの見方を示した。