「対外開放を進めることで、中国にとっては資金を呼び込み経験を学ぶことができる。中国の株式市場は、個人投資家が主体の非理性的かつ投機的傾向が強い市場であるのに対し、先進国の市場は機関投資家が主体となっている。対外開放を通じて機関投資家が集まれば、資金も呼び込め、経験も学べるだけでなく、国内市場の投資家構造の最適化にもつながり、強い資本市場を確立する上で盤石な基盤を築くこともできる。
また、中国経済の高度成長と国際的地位の向上に伴い、中国の国際金融システムにおける地位も向上させたいという狙いもある。客観的にみて、中国の国際金融システムにおける発言権の拡大余地は非常に大きい。国際金融センターの設立を加速し、より多くの適格機関投資家や他の経営機構を呼び込み、活力あふれる市場づくりを進め、対外開放を加速するのは重要な施策の一つだ。
海外の機関投資家の中国市場への参入意欲は非常に強いが、足元の中国資本市場の地位はまだ低く、中国経済は中高速の成長が続いている。主要先進国に比べると、投資機会が豊富で投資価値も高いため、海外の機関投資家、中でも年金基金などの巨大金融機関は中国資本市場への参入を強く望んでいる」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月20日