交通運輸部と公安部は10日、同日から12月31日にかけて全国範囲で、タクシー経営違法従事を撲滅するキャンペーンを展開する通知を出した。要旨は下記の通り。
各地の交通運輸主管部門、公安機関などの部門は直ちに、現地のネット配車業者及び個人の相乗り情報サービスプラットフォームの共同安全大検査を実行する。これにはネット配車及び相乗りサイトのドライバーの背景の調査の強化、企業に対する安全生産及び治安維持の主体的責任の着実な履行の厳格な監督、クレーム・通報及び迅速な反応メカニズムの厳格化、違法経営行為の撲滅が含まれる。
ネット配車業者はドライバー派遣の管理を規範化し、背景の調査を行っていないドライバーを派遣しない。さらに派遣前に顔認証などの技術を使い、車両とドライバーの一致性を調べる。運行リスクコントロールを強化し、ビッグデータ技術を利用し遠回りや非合理的な長時間停車といったリスクの早期警戒を行い、異常を発見し直ちに処理する。相乗りの受注件数を制限し、相乗りを名義としたネット配車経営サービスの違法従事を防止する。無作為の派遣メカニズムを実施し、ドライバーの乗客選択を禁じ、乗客によるドライバーの選択を認める。クレーム凍結メカニズムを構築し、乗客のクレームが調査・処理されていない場合は、クレームを受けたドライバーを派遣しない。乗客の情報保護を強化し、相乗りサイトのコミュニケーション機能を終了し、乗客の情報を隠し個人情報の漏洩を防止する。車両の安全要求を規範化し、条件を備える業者がネット配車用の車両の目立つ位置に専用のシールを貼ることを奨励する。窓の光の透過率をタクシーと同等にし、車内の状況を目で確認できるようにする。車両の使用中、乗客が緊急時に脱出できるよう、ドアロックを解除しておく。オフラインの運営車両とドライバーの抜き取り検査を定期的に実施し、登録情報と実際の状況の一致を確認し、ナンバープレートの変更や別人の登録などの問題を防止する。
各地の公安機関、交通運輸主管部門、関連業者はネット配車違法犯罪に迅速に反応し、連携し処理する作業メカニズムを構築する。人民警察の法に基づく職務執行を妨害し、公安機関に技術サポートの提供を拒否する関連業者及びその直接的な責任者は、関連法の規定に基づき法的責任を追及される。
ネット配車サイト、個人の相乗り情報サービスプラットフォームが違法経営活動を展開する場合、サイト運営業者などの企業への処罰を強化する。「2つの無作為」という抜き取り検査メカニズムを構築し、法定監督管理職責を着実に履行させる。行政法執行公示制、法執行全過程記録制、重大法執行決定法制審査制を推進し、厳格で規範的で公正かつ文明的な法執行を実現する。交通運輸主管部門の職員の法に基づく職務執行を妨害する場合は、公安機関が法に基づき調査・処理する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月11日