狼は本当に来たのか
中国汽車流通協会の賈新光常務理事は「中国の多くの新エネ車の定価はテスラのモデル3に近く、30数万元ほどとなっている。テスラが量産化を開始すれば、国内の自動車メーカーに直接的な影響を及ぼす。中国メーカーにはテスラを迎え撃つため、2年未満の時間しか残されていない」と指摘した。
多くの国産ブランドの新エネ車の定価は現在、30万元前後となっている。しかしモデル3と比べると、航続距離で遜色している。
モデル3の最高グレードの航続距離は499キロだが、国産新エネ車はほぼ400キロ以下となっている。蔚来の「ES8」は355キロ、比亜迪の「E6」は400キロ、栄威「ERX5」は320キロのみ。
中国汽車工業協会のデータによると、国内の昨年の乗用車販売台数は前年比1.4%増の2471万8300台。新エネ車は77万7000台で、うち新エネ乗用車は72%増の57万8000台。その中でもEVの比率が81%に達し、販売台数は46万8000台。
危機に潜むチャンス