そのためテスラの中国進出は中国のEV市場に大きな衝撃をもたらすが、国産ブランドとサプライチェーンの部品企業にとっては、悪いこととは限らない。
中国汽車工業協会秘書長補佐の許海東氏は「国産新エネ車は現在、テスラほど消費者に認められていない。テスラがもたらす競争は、国内新エネ車ブランドのテスラとのベンチマーキングを促す」と指摘した。
テスラにとって中国初の体験店が2013年に設立されると、国産ブランドは続々とベンチマーキングを行い、大きな進歩を実現した。また国産ブランドEVの航続距離も急増した。
国産ブランドの進歩を促進すると同時に、テスラの中国進出は国内サプライチェーンの部品企業に直観的な利益をもたらす。
全国乗用車市場信息連席会の崔東樹秘書長は「テスラは中国で工場を建設しコストを下げるため、価格が下がることになる。しかしテスラがもたらすこのサプライチェーンは、国内サプライチェーンの部品企業の進歩を促す。こうして開放により発展を促進する新たな流れが生まれる」と判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月19日