このほど京津冀(北京・天津・河北省)協同発展をめぐり、一連の重大プロジェクト計画が発表されている。北京市発展改革委員会は19日、「都市南部地区の発展加速促進行動計画(2018−20年)」を発表した。北京は今後3年に渡り、新たな都市南部行動計画を開始する。都市南部地区を徐々に、首都機能移転の受入区、高品質発展の試験区、調和的で快適な暮らしの実証区、首都発展の新たな要衝にする。
豊台、房山、大興、北京経済技術開発区など北京南部地区は、京津冀協同発展の重要な戦略地域だ。北京の新たな都市南部行動計画の中で、京津発展回廊と京雄発展回廊が見所になっている。
北京大興国際空港の関連交通ネットワークの建設計画が、このほど日程表の発表を終えた。北京市発展改革委員会によると、レール交通新空港線1期が急ピッチで進められており、来年5月の開通と試験運営を計画している。京雄都市間鉄道は、来年5月の開通と試験運営を予定。新空港高速道路は、来年5月の開通と運営を予定。
情報によると、北京市の2018年の年間重点プロジェクトは276件で、投資総額は約1兆3000億元。うち新規着工は114件で、建設中は162件。43件が年内竣工を目指す。京津冀協同発展、公共サービスの向上と国民生活の保障、都市ガバナンス水準の向上、ハイレベル経済構造の構築が、4大重点分野になっている。
河北省も京津冀協同関連のインフラプロジェクトを急増させている。「河北省重点プロジェクト質向上・効果拡大活動推進プラン」によると、省・市クラスのインフラ重点プロジェクトは323件で、投資総額は1兆5355億7000万元。これには京沈高速鉄道、京張鉄道など鉄道15本の建設の加速が含まれる。太行山高速道路、津石高速道路、延崇高速道路などのプロジェクトの建設を推進する。
雄安新区を見ると、雄安新区の今年の投資総額は3000億元前後で、主にインフラ整備と産業発展に集中している。うち2300億元以上の投資が、鉄道、道路、排水、生態修復、立ち退き・移転などのインフラ整備に集中している。
雄安新区は国家の各種政策の支持を受け、インフラ及び生態環境プロジェクトが急成長し、多くの資金と人材が流入する見通しだ。雄安新区の初期の投資総額は3000億元。新区のインフラ投資規模は約2380億元、生態環境保護プロジェクトは約558億元。雄安新区の今後の年平均固定資産投資規模は1000億元クラスに、投資総額は1兆元クラスになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月20日