米国株式市場から香港株式市場に至るまで、中国概念株、特にインターネット企業などの科学技術株の株価が暴落しているが、国内インターネット企業の海外市場上場に対する意欲は低下していない。美団と魯大師の上場は、インターネット企業の海外上場意欲を高めている。
9月20日、美団点評(略称:美団)が香港証券取引所に上場した。
美団は小米(シャオミ)に次いで流通株と非流通株に異なる株主権限を設定する2社目の香港上場企業となり、香港証券取引所も評価の高いインターネット企業を再び迎えたことになる。
美団は9月19日、香港IPO価格は1株69香港ドルに決まり、香港で326億ドルを調達し、20日に上場すると発表した。
『証券日報」の記者が確認したところ、1株69香港ドルの発行価格は想定内のことである。美団のIPO価格は60~72香港ドルになるとされていた。
69香港ドルの発行価格で計算した場合、美団の評価額は524億ドル(約4112億1600万香港ドル)になる。オプションプールを控除した場合は482億8100万ドル(約3788億9700万香港ドル)で、小米の上場時の評価額とほぼ同じ。これも455~547億ドルという市場の想定範囲内である。
2018年4月時点の美団の現金および現金同等物は262億7000万元で、17年末の194億1000万元より68億6000万元増加。
更新後のIPO目論見書によると、2017年4月から18年4月の美団の取引額は4110億元に達し、17年通年の3570億元より15.1%増加した。
証券会社16社のデータを見ると、9月12日正午までのIPO引受で美団に約15億2000万香港ドルのマージンローンが集まり、この額は17億3000万香港ドルのIPO規模の88%に相当する。
美団は、調達資金の35%を技術と研究開発能力の向上、35%を新サービス及び商品の開発、20%を自社の業務と相互補完関係にあるまたは戦略と一致する資産および事業の買収・投資、10%を運営資金および通常業務に充てるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月21日