「老舗」は悠久の歴史を有し、代々受け継がれている商品、技術またはサービスで、ビジネスの発展とともに前進しているものを指す。若者を引き付けるため、一部の老舗ブランドは近年「若々しさ」を売りにし、商品、サービス、体験を見直している。
これらの小さくて美しいネットで人気の菓子を手がける「稲田日記」のバックには、実は124年の歴史を有する老舗ブランドの北京稲香村がついている。商品、サービス、店の内装にいたるまで、稲田日記は稲香村の店舗と大きく異なりファッショナブルで、若者から人気を集めている。
北京稲香村の王隽時副社長は、「新商品の多くが若い消費者に合わせたものとなっている。彼らのニーズは見た目と口当たりがよく、ヘルシーであることで、我々は商品のグレードアップと改良を行った」と話した。
実は、老舗ブランドが革新に着手したのはこれが初めてではない。若者が味にこだわるようになる前、美加浄は大白兔奶糖と共同でミルクキャンディー風味のリップクリームを発売。六神は若者に人気のカクテルブランドRIOと共同で花露水味のカクテルを発売した。
科学技術やビッグデータなどのニューリテールに後押しされ、国内の老舗ブランドは外観だけでなく、味やパッケージも大きく変えている。
徳州扒鶏の業務責任者の杜書良氏は、「主流市場の若い消費者のニーズに合わせ、マーラー、タレ、秘伝ダレの3種類をメインに『朕的好鶏』シリーズを発売した。以前の同社の商品は丸焼きが中心だったが、現在は小包装にし、食べやすく持ち運びを便利にした」と話した。
老舗ブランドのイノベーションにリスクあり 位置付けが肝心