10月1日8時17分頃、G108列車が常州北駅に停車した際に、構内で「この列車は運行不能になりました。切符を購入していない方は直ちに下車してください。蘇州北、無錫東から乗車した短距離移動の方は直ちに下車してください」と放送された。
このようなケースは新型高速列車「復興号」では初めてであり、多くの乗客が理解できずネット上で質問をした。高性能の復興号はなぜ定員オーバーしてはならないのか。科技日報の記者は8日、中国鉄路総公司と中国中車の専門家を取材した。
中国鉄路総公司の専門家は記者に「和諧号も復興号も一定の定員オーバーが可能だが、復興号はさらに人に優しい設計になっており、運行中の安全性と乗客の快適性を同時に考慮している」と話した。
「和諧号と比べると、復興号はよりスマートな設計で、定員オーバー自動通報機能を追加している。乗客数が一定数に達すると自動的に報告するか停車する。和諧号にはこの装置がなく、切符販売側から乗客数を制限する」
乗客の快適性について、エアコンの稼働能力や給水・衛生能力などに基づき計算すると、復興号は定員20%オーバーでも正常に運行可能だが、乗客の快適性が下がる。
このCR400AFの設計士によると、復興号には単一車両の定員オーバーと全体の定員オーバーを報告する、2つの装置が取り付けられている。単一車両の定員が設定値をオーバーすると注意が出され、車掌が乗客の均等な流動を促す。全体の乗客が20%オーバーすると自動的に注意が出され、乗務員に乗客の移動を促す。
「車重の検査・測定の誤差を考慮し、定員オーバーの誤報を防ぐため、CR400AF型動車組の各車両には20%の他に一定の余裕を持たせている」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月9日