中国商務部のウェブサイトによると、商務部総合司と国際貿易経済協力研究院は11月12日に連名で「中国対外貿易情勢レポート(2018年秋季)」を発表した。レポートは、2018年第1-3四半期の中国対外貿易を振り返り、2018年通年と2019年の中国対外貿易トレンドを予測した。
それによると、2018年第1-3四半期の中国対外貿易は安定しながら上向いた。全体的な伸び率の安定、構造の持続的な合理化、原動力転換の加速化趨勢がみられ、発展の質と効率が着実に向上。現在の中米貿易摩擦が中国対外貿易に及ぼす影響は限定的なものにとどまっている。
レポートは、国際需要が比較的安定すると同時に国内の輸入需要が着実に拡大し、中国の対外貿易が安定成長を保つ基礎条件を備えているとの見方を示した。第1-3四半期の輸出入の伸び率が高く、通年の貿易成長率に大きく寄与する見通しだ。ただ、比較対象となる2017年第4四半期の水準が高いため、2018年第4四半期の輸出入は伸び率が抑えられる可能性がある。