今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)で、ユニクロがアパレル産業のトップに立ったことにはいささかの疑問もない。天猫(Tmall)では男性用衣類でも女性用衣類でも1位になった。例年と異なるのは、今年は天猫の旗艦店での売上高がイベント開始から35秒で1億元(1元は約16.4円)に達したことだ。16年は1億元に達するのに2分53秒かかっていた。「北京晨報」が伝えた。
びっくりしたのは、ユニクロが中国でわずか35秒の間に通年の売り上げの0.2%を達成したことだ。これは誇張ではなく、ユニクロの親会社・ファーストリテイリングの決算結果によると、日本市場を除く世界市場での17年の売上高は7081億円であり、このたび中国市場では35秒で16億円を売り上げた。
統計をみると、ユニクロが「ダブル11」で大きな業績を上げるようになった転機は2014年にある。それまで、ユニクロはファッションブランドの売上高としては中国メンズブランド「七匹狼」よりも下だった。だが14年にファッションブランド旗艦店売上1位になり、ここからアパレル産業で毎年トップに立つという流れが始まった。
中国はユニクロの海外市場における主な推進力でもある。ファーストリテイリングが今年10月に発表した決算では、「中華圏の売上高が寄与して、ユニクロは海外市場が初めて日本市場を抜いた」ことが伝えられた。また決算には、ユニクロ中国法人のオンラインショップの売り上げが非常に力強く、2けたの伸びを遂げ、中華圏での総収益に占める割合が15%に達したことが特に明記された。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月13日