将来性あるアジア太平洋協力プロセスを共に築く
「一帯一路」構築とAPEC体制発展の推進にとっても、アジア太平洋地域の協力プロセスにとっても、「一帯一路」とAPEC協力のリンクは非常に重大な意義を持っている。
APECはアジア太平洋地域で最も影響力ある経済協力フォーラムであり、アジア太平洋地域で最もハイレベルの政府間経済協力メカニズムである。世界経済が低迷する中で、APECメンバーの経済成長は全体的に減速し、保護貿易主義が台頭しており、アジア太平洋地域協力の原動力は明らかに不足している。それと同時に、APEC経済体の経済成長は二極化が進み、各メンバー間の所得格差は絶えず拡大し、APECが持続可能な開発目標を達成する上で最大の障害の一つになっている。アジア太平洋地域において、差し迫って解決が求められている最大の問題は依然として発展なのである。
「一帯一路」は発展の問題に焦点を当て、しかも相互連結を重点としており、APEC協力とのリンクはアジア太平洋地域発展の必要を満たし、地域協力の新たな原動力を生むことができる。人類運命共同体の構築は、中国が人類の未来の運命について示した考えであり、世界の平和・発展事業について示した責任ある態度である。「一帯一路」とAPEC協力とのリンクは、「人類運命共同体」意識の確立を通じて、アジア太平洋の「大家庭精神」を発揚し、かつ最終的にアジア太平洋運命共同体の構築を目指すものなのである。 (徐秀軍 中国社会科学院世界経済・政治研究所国際政治経済学研究室主任)
「北京週報日本語版」2018年11月23日