全体的に、中国映画市場に対するハリウッド映画の影響力が大きく低下しており、中国国産タイトルの地位が一層固まっている。
今年の夏シーズンは、最初の6日間の興行収入が163億4600万元と、2017年の夏シーズンを上回り全体的に好調だったが、夏シーズン後は想定外に減速した。映画の内容がいまいちなこと、チケット購入補助の撤廃、監督管理の強化などにより、中秋節シーズンと国慶節シーズンの興行収入は減少した。興行収入600億元の通年目標を達成するには、最後の1カ月で40億元余りの興行収入を上げる必要があり、難しいと思われる。
ただ、業界関係者の多くは、中国映画産業の構造調整が始まったばかりで、映画鑑賞の習慣を培い、映画鑑賞者群も開拓する必要があるなか、不安定になるのは仕方がないとの見方を示す。業界内では、ブームが適度に落ち着くことは、より合理的で健全な市場の構築につながるとみられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月26日