2、保険資金の運用規制緩和の拡大による資金流入も期待される。
保険資金の市場投入を促す政策がこのところ相次いで発表されている。銀保監会は先月25日、『保険資産運用会社の特定商品の設定に関する通知』を発表。資産運用会社による特定商品の設定を認め、上場企業株式の質権設定による流動性リスクを解消させ、優良上場企業や民営企業が長期資金を調達できるよう支援し、金融市場の長期的かつ健全な発展維持に向けた。
翌26日には『保険資金の株式投資に関する暫定弁法』を改正し、保険資金による株式投資対象の規制を撤廃。保険会社が自主的かつ慎重に業界や企業を選定し、株式投資とリスク管理を行う能力を向上させるようにした。
銀保監会の開示データによると、9月末時点の保険資金の運用残高は15.87兆元だった。内訳は株式投資が1.30兆元、ファンド投資が0.89兆元と、保険資金の運用残高全体に占める割合はそれぞれ8.17%と5.58%だった。投資上限の30%までさらに2.57兆元分の投資が可能と算出できる。