ロシアメディアはこのほど、中国がインドに対する投資家と技術提供者になることができ、インド市場に参入する優位性が米国よりも中国の方が高いとする専門家の見解を伝えた。
露『スプートニク』は11月27日、中国とインドの国境問題特別代表が先ごろ、中国成都で第21回会談を行ったと報じた。会談が前向きな基調で建設性と将来性にあふれ、双方は、解決の妥協案を探そうと努め、国境貿易と人員交流を徐々に拡大し、すでにまとめた協定を実行することで早期に具体的成果を上げることに同意したとしている。
報道によると、相互不信も中国・インド間の大きな問題で、双方が経済・貿易交流の拡大によりこれを克服する見通しを伝えている。
また、中国とインドの関係が前進したことが強調された。復旦大学米国研究センター教授の張家棟氏は、『スプートニク』記者の取材に対し、米国の要因が中国・インド関係の発展に影響を及ぼしているとの見解を示した。
ロシア国家現代意識発展研究所専門家のイーゴリ・サタロフ氏は、中国が世界の大国として、中国・インド関係を放置することはないと分析。特に、米国がインドを自身の戦略に引き込んだ後なのでなおさらだとしている。