東方金誠国際信用評価の王青チーフマクロアナリストは証券日報の取材に対して、「11月は徐々に気温も低下し、建築業の生産の伸びがやや鈍化、同月の建築業商業活動指数は59.3と、前月より4.6ポイント低下し、前年同期を2.1ポイント下回ったが、景況感は引き続き高い水準にある。インフラの脆弱部分の補強が加速するなか、建築業の商務活動指数が低下したのは不動産開発投資の伸び鈍化が主因だ。中国人民銀行(中央銀行)の反循環的コントロール政策が強化されるのに伴い、需要拡大に支えられて建築業の景気が高水準で維持されるため、年内は強い景気拡張局面が続く見通しだ」と指摘した。
王青氏は、「11月の総合PMI産出指数は52.8と、前月を0.3ポイント下回った。全体としては、内外の要因に影響され、年末はマクロ経済下押し圧力が顕在化している。しかし、実体経済への資金流入の拡大が進むのに伴い、インフラの脆弱部分強化が加速し、経済の内的成長は活性化が期待できるため、第4四半期のGDP成長の失速を心配する必要はないだろう」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月3日