曾司長は、消費と経済の発展水準は密接につながっていると指摘し、次のように述べた。
「かつての中国は経済発展が遅れ、所得水準が低かったため、消費者は購買意欲はあるものの購買力が伴わなかった。しかし急速な経済成長を遂げた今、人々の財布の紐は緩み、購買力も高まり、衣食を満たすだけの消費から、美味しいものを食べ美しい服を着て健康に気を使うようになり、消費の質が高まった。
農産加工業は、産業の健全かつ急速な発展を推進することに立脚して、環境配慮型、技術イノベーション、イノベーション主体の育成、産業融合、産業パーク集積という5つの重要課題に焦点を当て、複合型のキーテクノロジー、農産加工比率の向上、農産加工業の発展と高度化の確立をめざすものだ」
中国農学科学院の梅旭栄副院長は、中国は全面的に健康志向の新時代に入り、栄養や健康に気を配ることは中国の現代農業の発展にとって新たな歴史的使命であり、戦略目標や優先分野でもあると指摘。今後30年にわたって、健康志向型の農産加工業が飛躍的に発展する黄金期を迎え、戦略的機会の多い重要な時期になるとの見方を示した。