カナダがファーウェイの孟晚舟CFOを逮捕したことによる影響は、自国企業にまで波及している。カナダのダウンジャケットメーカーで、ニューヨーク証券取引所に上場するカナダグースの株価は8.44%と暴落し、先週金曜日の終値はさらに6.64%安の58.45ドルとなった。10日午前の取引でも、下落の流れを維持した。カナダグースの下落とは対照的に、中国で有名なダウンジャケットブランドの波司登は、香港株式市場で好調をキープしている。株価は過去1週間で約14%高となり、5年ぶりの高水準となった。「環球ネット」が伝えた。
カナダグースは中国で力強く成長していた。アリババのダブル11のデータによると、今年になり天猫(Tmall)に入居したばかりのカナダグースだが、11月11日の同日には約50万人からアクセスがあった。これはバンクーバーの人口の4分の3に相当する。
ファーウェイの事件は、多くのカナダ企業から懸念されている。カナダ通信が入手した2015年のデータによると、カナダ企業の中国における運営場所は531カ所にのぼり、エネルギー、教育、農業などの分野にまたがる。中国に進出している主な企業は、マニュライフ・ファイナンシャル、トムソン・ロイター、バーガーキングを展開する外食ブランドなどが含まれる。カナダグースの他に、ボンバルディア、マグナ・インターナショナルなどのカナダ企業にとっても、中国市場は非常に重要だ。
孟氏の事件が、中国の今後の対カナダ投資に影響を及ぼす可能性も指摘されている。ファーウェイはオンタリオ州で巨額の投資を行い、2020年までに同州のファーウェイ研究センターの規模を倍に拡大し、さらに250人を新たに雇用する計画を発表していた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月11日