80%
2017年の中国の大衆レストランの市場シェア
上海市の化粧品会社で働く楊蜜さんは、「以前はレストランに行っていたが、現在は出前を注文する。便利で安い」と話す。
近年、出前の急速な発展は飲食業の新たな成長点となっている。美団点評研究院が公表した『2017年中国出前発展研究報告』によると、2017年の中国のオンライン出前市場の規模は約2046億元で前年比23%増加し。ユーザーは3億人に迫った。
当然、飲食業の発展には多くの新たな注目点もある。
大衆化。外食は中国人の日常生活の一部である。2013年、大衆レストランは飲食市場で最も成長が早い部分となった。商務部の2017年の統計によると、中国の大衆レストランは飲食市場の約80%を占める。中国料理協会の統計を見ると、1978年の中国の1人あたりの年間飲食消費額は6元以下だったが、17年は2853元で、改革開放当初の475倍になった。
デジタル化。大衆レストランはインターネットの普及が最も早かった実体産業である。共同購入、出前、電子決済をはじめとする飲食O2Oは飲食市場を再構築し、科学技術は飲食業の発展を後押しする重要な要素となった。統計によると、2017年、モバイル決済で食事の会計をした消費者は59.7%で、前年比67.7%増加した。
多様化。中国の飲食業の経営スタイルの多様化、個性化、細分化が進み、改革開放当初は正餐とファストフードに区分されていたのが、火鍋、民族料理、軽食などの新たなスタイルが多く登場した。サービスに関しては、一部の飲食企業は営業時間の従来のスタイルを変え、24時間営業で消費者に便利な選択肢を与えている。
姜俊賢氏は、飲食企業は業態の同質化を回付するため、構造調整、差別化サービスの模索、業態のイノベーションを積極的に行い、ユーザー目線に合わせ、個性化、体験化に力を入れるべきとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月15日