「一帯一路」から中国へ 「発展の急行列車」に乗る
上海の黄浦江沿いでは万国の建物がライトアップされている。
輸入博覧会で人気を集めたフィリップスライティングは外灘亮化プロジェクトをサポートする業者の1つである。同社はSignifyに改名したばかりのオランダ企業で、世に出たばかりの光通信技術「LiFi」とスマートシティ照明システムを博覧会で展示し、中国建材集団、武漢防災センターと戦略協力協定を締結した。
Signifyのグローバル・シニア・バイス・プレジデント(SVP)・大中華圏総裁の王昀氏は、「輸入博覧会は企業に最新科学技術の展示とビジネスチャンスの開拓の場を提供しただけでなく、展示準備から出展にかけて中国市場の巨大な潜在力を体験させた」と話す。
受益したのは世界の大手企業だけでなく、「一帯一路」沿線の中小企業も中国市場で大きなチャンスを得た。
「輸入博覧会のマッチングの成果が予想を上回り、嬉しく感じている」。グルジアの出展業者の上海欧伝貿易有限公司の責任者の楊可夫氏は話す。同社は輸入博覧会でグルジア産のビスケットやバラオイルなど、中国市場で「不人気」の輸入食品を多く展示し、遼寧省錦州市と3000万元の協力協定を締結した。将来的に一部の加工作業を現地で行う予定だという。
楊可夫氏は「6日+365日」の1年を通した展示取引センターの視察のほか、中国に建設する加工工場の準備も行なっている。「グルジアのバラの香りを中国に漂わせたい」と楊可夫氏。