AIIBの設立は、世界経済の構造の変化に順応し、世界経済のガバナンス体系がより公平で合理的かつ効果的な方向へと発展することを後押しした。アジア・アフリカ・ラテンアメリカ等の発展途上国でのインフラ整備資金が大きく不足するなか、既存の多国間金融機関は力不足であるため、AIIBが幅広く能力を発揮する舞台となった。AIIBはすでに世界銀行・アジア開発銀行(ADB)・欧州復興開発銀行(EBRD). ・欧州投資銀行(EIB)などと協力協定に署名しており、アフリカ開発銀行(AfDB)・イスラム開発銀行(IsDB)・米州開発銀行(IDB)も提携の意向を示している。アジア開発銀行の中尾武彦総裁は「AIIBはアジアでの新しく強力なパートナー」と述べた。世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は「AIIBと世界銀行は、極端な貧困の撲滅という共通の目標を有している」と述べた。
「AIIBの設立から今日に至るまで、加盟国は開放包摂という協力の姿勢と、共に発展を目指す実務重視の行動、規範的で効率的なプロの精神を示してきた。AIIBは、先進国と発展途上国が共に有益な経験と最良の発展への道筋を模索する効果的なプラットフォームとなった」。金立群総裁は今後について、「AIIBは高い基準を堅持し、腐敗は一切容認せず、グリーン経済と新たな発展方式を支持し、国際社会にさらに寄与していく」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月17日