米エネルギー情報局が今週発表したデータによると、米国の2018年の原油生産量は日量1088万バレルに達する見通しだ。これは米国が世界最大の産油国になることを意味する。
最新の予測によると、米国の2018年の原油生産量は日量153万バレル増の1088万バレルに達し、米国の最高記録を更新する見通しだ。米政府のデータによると、これまでの最高記録は1970年の960万バレル。
エネルギー情報局の責任者は11日、「米国は2018年に世界最大の産油国になる」と断言した。
エネルギー情報局は最新の報告書の中で、2019年にはさらに1206万バレルに達すると予想した。
米メディアは今年9月、エネルギー省の初歩的な推算を引用し、米国が1973年ぶりに世界最大の産油国になると伝えた。米国の石油産出量は10年間で2倍以上に拡大し、米シェールオイル革命が世界のエネルギー構造を変えたことを示した。
しかし米国のシェールオイル発展により、環境破壊が発生している。米国の研究者は今年、シェールガス開発による水使用量と廃水の量が2011年より大幅に増加しており、水圧破砕法による開発が現地の水資源に大きな影響を及ぼすことが分かると指摘した。
シェールオイル・シェールガスの開発では主に水圧破砕法が使用される。高圧により化学物質、大量の水、泥の混合物を注入し、付近の岩層を破砕することで、石油と天然ガスを得る。
米メディアは先週、米国が石油純輸出国になり、75年弱に渡る輸入石油への依存を断ち切ると報じた。
エネルギー省は9月、米国の石油産出量は2019年もロシアとサウジアラビアを上回ると予想した。
国際原油価格は今年10月に高騰し4年ぶりの高水準となったが、その後2カ月に渡り30%以上も下落した。これは産油大国の供給拡大と、国際的な原油の需要の減少が主因だ。
ロイター通信が数週間前に発表した分析によると、米国・ロシア・サウジという世界3大産油国の国際原油市場に対する影響力が近年大幅に拡大しており、OPECの影響力が日増しに低下している。今年の国際原油が高騰してから下落したのは、「ほぼ完全に」3カ国の石油政策によるものだという。うちOPECのメンバーはサウジのみ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月18日