中国の電池が国際宇宙ステーションに 転換効率世界一

中国の電池が国際宇宙ステーションに 転換効率世界一。

タグ:太陽光電池 転換効率

発信時間:2018-12-22 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 宇宙と亜軌道空間は近年、各国が重視する新分野になっている。補給が難しいが日光がみなぎる空域を運行する飛行機にとって、高性能の太陽光電池は不可欠である。


 中国漢能は14日、米航空宇宙局(NASA)が国際宇宙ステーションで漢能傘下の米国子会社アルタのガリウムヒ素薄膜太陽電池技術の1年間のテストを実施し、NASAのキューブサット衛星への動力提供などを含む低軌道飛行任務への使用可否を検証すると明かした。NASAの科学者は、「テスト期間、太陽光電池は宇宙環境を漂い、宇宙環境が及ぼす影響をテストする。テスト結果は太陽系の調査に必要な小型、高性能宇宙船の設計において重要な学術価値を有する」と述べた。


 漢能アルタが提供するガリウムヒ素電池は未来の薄膜太陽電池技術に行かされる。同じ面積で生じる効力は普通の太陽電池の2~3倍に達し、世界でCVRが最も高い薄膜太陽電池技術となる。漢能アルタのリック・カプスタCMOは、「自動化の時代になるにつれ、補充し続けられるエネルギーがより重要になっている。自動化が進み、人類に太陽電池のようなエネルギー源がより必要になり、電力を絶えず発生させ、電力を受ける物体の形を変えることもない」と話した。


 宇宙だけでなく、このような先進的な電池技術は高空を長期飛行するドローンにも使用されている。米国の雑誌『Aviation week』によると、ボーイング傘下のオーロラ・フライト・サイエンシズは翼幅243フィート(約74メートル)の太陽光ドローン「Odysseus」を開発した。このドローンは太陽光で動き、高度約3万メートルで5年間飛行し続けることができる。「Odysseus」はテスト終了後、2019年2月下旬にプエルトリコで飛行テストを開始する予定だという。


 オーロラ・フライトのCTOで無人操縦飛行システム副総裁のトム・クランシー氏によると、「Odysseus」は漢能アルタが開発したフレキシブル・ガリウムヒ素電池を採用するため、驚異的な航続能力を持つ。先進的な太陽電池で動く同機は同類の飛行機より有効負荷が大きい。対地観測では低軌道飛行する衛星に匹敵するが、コストは衛星よりかなり低い。そのほか、気候・天候研究者の理想的な選択でもあり、植被や地上の川の分布を測量できる。


 世界3大再生エネルギー研究機関の1つであるドイツのフラウンホーファー研究機構の検証によると、漢能アルタのガリウムヒ素薄膜単接合型電池の転換効率は29.1%に達し、世界記録を更新した。漢能アルタは2010年以降、6回にわたり単接合型電池の転換効率の世界記録を更新している。同社はガリウムヒ素電池分野において、2接合型電池(31.6%)、単接合型電池(29.1%)、量産パーツ(25.1%)の転換効率など複数の世界一を保持し、高効率薄膜太陽電池分野で絶対的な地位を築いている。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月22日

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