A株は今年に入り低迷しているが、外資はこの流れに反する強い勢いを示している。大挙してA株を買い占めるほか、域外投資家は中国債券市場でも「爆買い」する強気を示している。
最新データによると、域外投資家の中央国債登記結算有限責任公司(以下、中債登)への債券投信量は10月末時点で1兆4000億元で、再び記録を更新した。複数の外資系企業の関係者はインタビューに応じた際に、収益率が高く米国債との反比例性が強い資産である中国の債券は、外資からかつてないほど注目されていると話した。世界の主要債券指数が中国の債券を組み入れるに伴い、今後は資金流入の拡大に期待できる。
今年に入り、域外投資家は中国債券市場でのポジションを大幅に増やしている。莫尼塔公司は報告書の中で、中債登と上海清算所の状況を見ると、域外機関は今年、中国債券市場への参与を強めたことが分かると指摘した。域外機関の10月現在の中債登への債券投信量は昨年末より4684億元増え、保有する債券に占める割合が1.91%から2.55%に上昇した。上海清算所への債券投信量は昨年末より635億元増え、保有する債券に占める割合が1.23%から1.42%に上昇した。
欧州の大型資産管理会社の債券投資担当者は、今年に入り同社を含む大半の国債投資家が中国の債券を大幅に買い増ししていると話した。