多くの業界関係者は、外資による強気の「買い占め」は、中国債券市場のコストパフォーマンスの高さによるものと分析した。中国の国債・地方政府債券・政策性金融債・中央銀行手形の実際の収益(クーポン+資本利得)は高めとなっている。世界と比べても、中国は数少ない高収益・高評価の債券投資先となっている。
また多くの外資系企業が中国の債券に投資するのは、リスク分散が目的となっている。アバディーン・スタンダード・インベストメンツのアジア債券投資部の呉子宇投資マネージャーは「多くの域内投資家は絶対的な収益率を求め、中国の債券の収益率は高くないと考える。ところが域外投資家は資産の関連性を重視している。2017年以降の米国と中国の10年物債券の収益率の流れを見ると、双方が反比例の関係にあることが分かる。世界市場でこれほどの反比例性を持つ資産を見つけるのは容易なことではなく、これが中国の債券の価値を生んでいる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月21日