国家郵政局によると、2018年の宅配取扱件数は500件を突破し、中国の宅配史上における一里塚となった。これは、中国が宅配大国から宅配強国への新たなスタート地点に立ったことを意味する。
ここ数年、中国の宅配業は急成長し続け、2014年から5年連続で宅配取扱件数世界一を維持し、年間業務量は世界の45%を占め、年間100億件の増加は中国の宅配業の発展の速さを示している。
宅配大手が11月の業績を発表
「三通一達」(申通快逓、円通速逓、中通快逓、韻達股フェンの民間宅配企業4社)と順豊控股に続き、百世集団と徳邦物流も上場し、上場した民間宅配企業は7社になり、年収1000億元以上1社、年収500億元以上4~5社の企業集団を形成した。
時価総額については、2018年12月31日時点で、A株上場会社の順豊控股、韻達股フェン、申通快逓、円通速逓はそれぞれ1447億1000万元、518億9700万元、251億8200万元、282億8600万元。米国上場会社の中通快逓と百世集団の最新の時価総額は125億9500万ドル(約865億9700万元)と15億2200万ドル(約104億6500万元)。現在の時価総額を見ると、業界トップは順豊控股、最下位は百世集団となっている。
12月18日晩、円通、申通、韻達が2018年11月の業績を発表した。円通の業務収入は28億300万元、申通は20億2700万元、韻達は15億5600万元で、円通がトップに立った。
統計によると、2018年1~11月の円通の取扱件数は16億3000万件、申通は13億3000万件、韻達は17億7000万件。
国家郵政局の業界データを見ると、2018年11月の全国宅配企業の取扱件数は58億6000万件に達し、円通、申通、韻達はそれぞれ8億1800万件、6億1500万件、8億100万件で全国宅配企業の38.12%を占めた。ここから、宅配業の発展は大手企業により集中することが予想される。
宅配企業は急成長の時期にあり、大手企業がさらに集中し、長期的に激しい競争が続くとみられる。コミュニティ共同購入やコミュニティECなどのニューリテールの産業チェーンが形成され、宅配業の新規客は増加する見通し。一方、国家政策において、宅配業への支援が強化され、大手企業にとって有利となる。様々な傾向から、宅配業は引き続き成長し、見通しに期待できると言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月2日