中国銀行国際金融研究所外貨研究員の王有鑫氏は、2019年の外貨準備高について、「月ごとの増減があるが、3兆ドル前後で推移する」との見方を示した。デメリットについては、人民元の国際化の進展や国境を跨ぐ人民元決済の増加、貿易黒字の縮小に伴い、外貨準備高の資金源の減少が続くだろうと指摘。しかし、これはごく正常な現象であり、自国通貨での決済に過剰な外貨準備高は必要はないと述べた。一方、メリットについては、中国の金融市場の開放拡大により、海外の機関投資家や個人投資家の人民元建て金融資産への需要が増加し、国境を跨ぐ資金移動は純流入基調で推移するなど、外貨準備高の増加を支えるだろうとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月4日