生産コストの上昇はテスラの利益能力に影響を及ぼし、同社は大幅リストラを発表した。
テスラのイーロン・マスクCEOは現地時間18日、従業員に宛てたメッセージで、従業員の7%をリストラし「モデル3」の生産率を向上させる意向を示した。マスク氏は、「我々の電気自動車に伝統的な自動車メーカーの商品と比べて競争力を持たせることが大きな試練。誰もが買える電気自動車を販売するという長期目標を達成するには、まだ長い道を歩まなければいいけない。我々は伝統的な自動車メーカーと比べて若いためである」とした。
世界でリストラ 中国では拡張
マスク氏のリストラ発表後、テスラの株式は同日に約10%下落した。マスク氏がツイッターに書き込んだ内容によると、2018年第3四半期時点のテスラの世界の従業員数は約4万5000人。しかし、この4万5000人が全員正社員であるかどうかについては明確にしていない。全員が正社員である場合、テスラの今回のリストラは3000人に及ぶことになる。
マスク氏は、生産率の向上のほか、向こう数カ月内にプロジェクトを調整する必要もあると示した。今年5月から、同社は世界の全市場で中等クラスの航続能力の「モデル3」を納車するという。「多くの人が買えるテスラになる必要がある」とマスク氏は話す。
現在、米国で最も安いテスラ・モデルは4万4000ドルで、3万5000ドルモデルの生産は実現していない。マスク氏は18年末、この目標を5~6カ月内に達成すると話している。