日本経済新聞によると、中国は今年の鉄道投資を過去最高の8500億元まで引き上げることを決定した。中国鉄路総公司が先ほど発表した年間建設計画によると、新規建設は前年比45%増の6800キロメートルの見通し。高速鉄道は2割減の3200キロメートルに抑制するが、山間部を走りトンネルが多くなる重慶―雲南省昆明などの路線に着工するため、総投資額が大幅に増える。他にも湖南省と江西省を結ぶ路線や、四川省と重慶市を結ぶ路線、雄安新区と河南省商丘を結ぶ路線にも着工する。
英デイリー・メール紙は、中国が世界初となる自動運転高速列車(最高営業速度は時速350キロ)の開発を進めていることに注目した。北京〜張家口を走る新型高速列車「復興号」が先に自動運転を実現する見通しだ。この自動運転システムは昨年7-9月に京瀋高速鉄道で試験を行い、試験距離は18万6000キロを超えている。
ロイター通信によると、中国東部の風光明媚な杭州と黄山を結ぶ高速鉄道が昨年12月25日に運行を開始した。この鉄道はユネスコ世界遺産の黄山、杭州の西湖、浙江省の絵のように美しい富春江や千島湖など一連の有名スポットを結ぶ。高速鉄道は杭州〜黄山の旅行時間を大幅に短縮し、最も速い列車であればわずか1時間26分となる。
京津都市間鉄道が2008年8月1日に開通した。これは中国初の営業速度が時速350キロの高速鉄道だ。
10年間に渡り、中国の高速鉄道は線路網の建設、科学技術革新、実用化能力などで大きな成果を手にした。昨年末、中国で開通した高速鉄道の距離は3万キロ弱にのぼった。「4縦4横」を骨組みとする高速鉄道網がほぼ形成された。これは世界最大規模の高速鉄道網であり、チベット自治区を除く中国本土のすべての省・自治区・直轄市及び香港特別行政区をカバーしている。また建設が始まった川蔵鉄道はラサを中心とするチベット自治区と内陸部の西南地区を結ぶ高速鉄道ルートになる。